花巻 るんびいに美術館
先日、花巻市にある、るんびいに美術館に行ってきました。
ここは、何らかの障害を持つ方の表現に触れることのできる場所です。
自分の中の固定概念や、価値観の糸の結び目が
ほろほろと解けていく感覚のある時間を過ごしました。
【この世界は無数のボーダーでできています】
私たちが気が付かないうちに幼少期から教え込まれ、その境界線が、まるで大切な線であるかのように。
まるで、その属する居場所こそ、
「自分」を表すうえで必要なことだと信じ込んでいたり。
「普通」や「常識」を必死に守っていたり。そう装っていたり。
私がヨガをする時間が心地いいのは
そのボーダーや所属する自分の役割を手放すことができること、
そしてそれを身体や思考を超えて「体感」することができるから。
その境界線は実は重要ではなく、
何が本質的なことなのかを思い出せるものだから。
だから、このone yoga roomのレッスンの始まりには必ずアナウンスが入ります。
「年齢、性別、名前さえも身体の外側に置いて
何者でもない自分のヨガの時間を過ごしていきます」と。
下にご紹介する、こちらの美術館の概念にとても共感して感銘を受けてきましたー、、、
私たちひとりひとりが、本当は答えのないアートそのものなのに
完成を目指したり評価を受けたり、自己評価したり。
背くらべしたり落ち込んだり
普通や常識に収まろうとしたりね。
アート、文学、音楽、演劇、ダンスに
触れた時の、このなんというか
自分の小さい脳みそで受けた衝撃が余りにも大きくて、いつまでも余韻が続くのです。
kana.
〜るんびにい美術館HPより引用〜
るんびにい美術館は、知的な障害や精神の障害などのある作者が創造した表現作品を――しばしばアウトサイダーアート、あるいはアール・ブリュットと呼ばれるような作品を――多く展示します。 ですが、アウトサイダーアートやアール・ブリュットの美術館ではありません。
私たちの心は、沢山のものを区別します。
障害者と健常者。おとなとこども。男性と女性。国、人種、人や動物や植物…。この世界は、無数のボーダー(境界)でできています。 もしも、すべてのボーダーを心から消し去って、それらをただ一つのものとして見ることができたなら。もしそんなことができたなら、世界はどんなふうに見えるのでしょうか。
もしかしたら、そこにはただ命の輝きだけがあるのかもしれません。
私たちは、見る人が命を感じるような、あらゆる表現物を紹介したいと考えています。
命は、あらゆる境界線を越えて広がっています。アウトサイドもインサイドもありません。障害者も、そうでない者も。
ボーダレス・アート。私たちがご紹介しようとするものを、気まぐれにそう呼んでみましょうか。
ボーダレスはなぜだか魅力的です。
それは、きっと愛とよく似ているのです。
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